授業概要
好き嫌いのレベルを超えた芸術の奥深さを知るため、古代芸術から現代まで、各時代の芸術がいかに同時代の哲学・思想と根本的に結びついていたかを解明していきます。
その傑作はなぜ傑作なのか、その根源を知る事ができます。
作品の背景にある哲学をベースに、古代から現代まで各時代の美術作品を解説する。通史を追いながら、
「芸術」とは何か。
を考える。壮大なテーマなようだけど、担当の青山昌文先生の答えは簡潔(多分)。
「物事の本質をミーメーシス(模倣、再現)したもの」
コース・科目 | 人間と文化コース 専門科目 |
放送形式 | テレビ放送 45分×15回 |
主任講師 | 青山 昌文(放送大学特任教授) |
単位認定試験 | 択一式 |
目次
第1回 芸術とは何か-芸術の見方・味わい方-
第2回 プラトン美学-文学の深い可能性-
第3回 アリストテレス芸術哲学-演劇の哲学的普遍性-
第4回 ロマネスク美術-超越のプラトン主義-
第5回 ロマネスク美術-輪廻転生のプラトン主義-
第6回 ゴシック美術-内在のアリストテレス主義-
第7回 イタリア・ルネサンス美術-ルネサンスの新プラトン主義-
第8回 イタリア・ルネサンス美術-ルネサンスの政治思想-
第9回 北方ルネサンス美術-宗教改革と芸術-
第10回 バロック美術-対抗宗教改革の芸術戦略-
第11回 ロココ美術-ディドロ美学と市民の芸術-
第12回 19世紀美術-革命の時代の芸術-
第13回 20世紀美術-戦争の世紀の芸術-
第14回 現代の芸術-死の影の下の芸術-
第15回 今日の芸術-危機の時代の芸術-
感想
原始美術、ギリシア美術から、アンディ・ウォーホル、クリストまで、歴史を作り上げてきた芸術の、理念プロセスや意味について取り上げています。
青山先生の過去の海外ロケでの経験エピソードや映像など、たいへん面白く視聴できます。
今では大変貴重な映像もありますよ。
単位認定試験
結果は〇Aで無事合格できました。
択一式で、4問の中から正解を選ぶ形式です。
全体の平均点は自宅試験の時でも60点前後なので、難易度は高いようです。
平均なので、半分近くの方は落としているのでしょうか。
正直私も、好きなジャンルだったのが幸いしましたが、高いなと思いました。
理由は2つあります。
まず、この科目の単位認定試験は、過去問の答えが問1「印刷教材の第1、10章をご覧ください」というように、はっきりと開示されないので確実な正解がわからないこと。
次に出題形式ですが、他の科目は1個正解すればいいのですが、この科目は1問で2問正解しないといけないという難しさがあります。
例えば、
問1 A ◯◯です
B◯◯です
AB両方正解なら1、Aのみ正解なら2、Bのみ正解なら3、両方誤りなら4を選びなさい。という出題です。
また、AとBが全く違う章からの出題なのも難易度が増しています。
救いは10問だという事でしょうか。
気を抜けない科目でした。
まとめ
授業はとても面白いです。
単位認定試験の難易度は高いほうです。